もくじ
カワイハエ 地図
プウコホラ・ヘイアウ国立歴史公園 Pu'ukohola Heiau National Historic Site
まだ行ったことがありませんが紹介させて頂きます。
港のすぐ南側に位置するプウコホラ・ヘイアウ。「ヘイアウ」とは神殿や寺院のことを指します。荒れた地に積み上げられた石垣が、少し寂しげな印象。石垣の様子は、270号線からも目にすることができます。
プウコホラ・ヘイアウ
Bamse [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons
プウコホラ・ヘイアウは、カメハメハがハワイ統一を目指す際に築いた、戦いの神「クー・カイリモク」を祀る神殿。完成したのは1791年のこと。石垣の石は、ポロル渓谷から運ばれてきたそうです。車でも約40分掛かる道のりを人の手で運んだのですから、さぞ大変な作業だったことでしょう。(現在ある石垣は復元されたもの。)
プウコホラ・ヘイアウの石垣
Bamse [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons
今では国立歴史公園となっていますが、このヘイアウ、実はちょっと怖い場所なのです。
人間を生贄として捧げ、戦いの勝利を祈願する。このような儀式を行う神殿を「ルアキニ・ヘイアウ」と呼ぶのですが、プウコホラ・ヘイアウは正にその典型。
カメハメハは、当時のハワイ島内でのライバルであった酋長ケオウア(カメハメハの従兄弟)を完成したばかりの神殿に生贄として捧げます。そしてヘイアウ完成から約20年後の1810年、カメハメハは願い通りハワイ統一を果たし、ハワイ王国を建国しました。
カメハメハがこの地にこのようなヘイアウを築いたのは、カフナ(神官)の予言があったため。「戦いの神、クー・カイリモクを祀る大規模なヘイアウを築くことで、ハワイの島々を統一するであろう。」と。そんな経緯から、プウコホラ・ヘイアウは、ハワイ統一を目論むカメハメハの重要な拠点だったことが想像できます。
ハワイ王国の歴史としても重要な場所ですね。しかし当方、怖がりゆえ足を運ぶことができません。一体幾ばくの人々が捧げられきたのか…。
ちなみに「プウコホラ」は「鯨の丘」という意味。ここは、ホエールウォッチングのスポットとしても知られています。
父が撮った写真があったので載せておきます。
寂しい雰囲気なのがまたコワイ。いつかは訪れたいと思っていますが、いつになることか。